ハレマウマウ火口の溶岩湖に注目
相変わらずオーシャンエントリーの溶岩活動は良好で、赤い溶岩が海に流れ込みモクモクと巨大な水蒸気雲が海岸線から立ち昇っています。
しかし、今目が離せないのはハレマウマウ火口の溶岩湖(Lava Lake)です。ここ一か月ほどインフレーション(膨張)とディフレーション(収縮)の繰り返しが続いています。私たちのお腹を想像してみてください。ご飯を食べてお腹がいっぱいになったらお腹が膨れ、おなかが空いているときはお腹が減っ込む、それと同じことです。
インフレーション(膨張)で溶岩湖面が上昇すると、国立公園内のジャガー博物館周辺などの地表から、グツグツする灼熱の溶岩が肉眼で見えたりもします。普段はディフレーション(収縮状態)で湖面が深くまで下がっているため、湖面の溶岩は上空からしか見えません。2015年の5月には湖面が上昇し、ハレマウマウ火口内にあふれ出ました。今回もまた同じことが起こりそうです。2016年10月15日の午前11:30時点では、湖面は淵から5mのところまで来ています。
▼ハレマウマウ火口の様子はこちらのウェブカメラでチェックできます
http://hvo.wr.usgs.gov/cams/region_kism.php5
▼HVO ウェブカメラ
http://hvo.wr.usgs.gov/
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オーシャンエントリー(海に流れ込む溶岩)復活!
5/24にプウオオ火口から南に流れ始めた溶岩流は、約10km先にある海岸線に向かって少しづつ流れ続けてきました。7/26の1:15AMに溶岩流が海岸線までたどり着き、溶岩が海に流れ込み始めました。3年ぶりにオーシャンエントリー復活です。
海岸の崖を溶岩がドロドロ、ときにはボトボトと垂れ流れる様子が上空から見えております。久しぶりのオーシャンエントリーを上空からお楽しみ下さい。
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オーシャンエントリー(海に流れ込む溶岩)復活となるか!?
2014年の年末に、プウ・オオ火口から東に流れ出た溶岩流はパホアの町を飲み込む寸前で止まりました。そのあと約1年間、溶岩は北東方面に流れ森林を徐々に飲み込む状態が続いていました。
2016年5月24日にプウ・オオ火口の南東斜面から溶岩流が始まり、なだらかな斜面を1日100〜150メートルほどの速度で南の海岸線に向かって流れていました。今朝火口から約6km下ったところに位置するプラマ・パリ(崖)の上部に到達し、急斜面を川の様に溶岩が流れ始めました。1kmほどにまで伸びた溶岩流の先端はロイヤルガーデンがあった周辺に残されたキプカ(1983年からの溶岩流に元からあった林が飲み込まれず島となって残っている場所)に達成し、木々を飲み込みながらパリ(崖)を下り始めました。
これから数日間はパリ(崖)を滝のように下り流れる様子がチェーン・オブ・クレーターズ・ロードまたは130号線の最終地点からも楽しめるのではないかと思います。パリの麓にたどり着いた溶岩が今の調子で流れ続ければ、3km先の海岸線に到達する可能性が出てきました。それイコール、オーシャンエントリー(海に流れ込む溶岩)が復活する可能性が出てきたということになります。しかし、正直なところパリの麓から海岸線まではほとんど傾斜がない平地であるため、溶岩が失速してしまう可能性もかなり高いです。(写真は6/28 12:15のフライト時のビデオの一コマ)